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国立劇場 7月歌舞伎鑑賞教室 「矢の根」、「藤娘」 [芸能]

職場に来ている留学生と後輩を案内して、
何年かぶりに歌舞伎を観に行った。

夏休みが始まり、「親子で楽しむ歌舞伎教室」という企画が始まったせいか、
まあ、元気なお子さんの多いこと、多いこと。

演目は、

「幼いころ歌舞伎が嫌いだった僕としては、
子供に分からない芝居は歌舞伎ではないと考えます。」
と主張する中村亀鶴(二代目/八幡屋)さんの
『解説 歌舞伎のみかた』。

「自分の持っているものすべてを出し切り、
オーラ、パワー、”花”、そして五郎という人物像を
感じていただけるよう、挑戦して参ります」
と語る市川男女蔵(六代目/滝野屋)さんが
主人公曽我五郎時致(曽我物語の曾我兄弟の弟)を演じる
『歌舞伎十八番の内 矢の根』。

「難しい踊りですけれども、雰囲気を大事に、
鮮やかさや女方らしさを感じていただけるよう努めます」
と語る中村梅枝(四代目/萬屋)さんが初役で舞う『藤娘』

と続く。
いずれも面白かったのだが、
舞台演出、俳優の特性、所作や感情表現という点で
興味深かったのは『藤娘』だった。

真っ暗になった場内から、長唄囃子が聞こえだした瞬間、
ぱっと明るくなった舞台に藤の精が現れ、踊り出す。
まだ20代前半で長身細面の美青年、中村梅枝さんの演ずる
藤の精の舞の前半は、清楚清新な美しさ、色気があり、
演じているのは男性だと思いつつも、背筋がゾクゾクした。
近くでは、お母さんに連れられた小さな女の子が、
「きれ〜!!」と歓声を上げ続けている。

一方で残念だったのは、中盤からの眼目の藤音頭のところは、
お酒を呑んで、恋しい男性を思いながら踊るという場面で、
ある意味、女が酔い乱れ、男に絡みつくような
妖艶さ、いやらしさが出た方がいいのだろうが、
梅枝さんの醸し出す雰囲気に清楚さが残るので不自然なのだ。

梅枝さん自身、インタビューで、
「(『藤娘』は)『娘道成寺』や『鷺娘』に比べると
ストーリー性がなく、一貫した性根もあまりないイメージですね。
とにかく僕のレベルで太刀打ちできるものではない」
と語っている。

藤音頭のところの女の妖艶さにあわせて、
ベテランの女方が技巧的に演じれば、
序盤の藤の精の清新なイメージが損なわれるだろうし、
『藤娘』は誰が演じても演じきるのは難しいのではないだろうか。


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コメント 3

puripuri

昔はテレビで放送されていたのを良く見ていました、、落語や漫才も。
この地に転勤になって来たので、一回でもいいから観に行きたいと思いつつ
未だに願いは叶っていません。
by puripuri (2009-07-19 22:54) 

空楽

いつも訪問くださりありがとうございます
歌舞伎はまだ見に行ったことはありません
一度行ってみたいですね
今後ともよろしくお願いいたします
                空楽(父)
by 空楽 (2009-07-20 15:56) 

sonata

>puripuriさん、空楽さん
住む場所によってはなかなか観るチャンスがありませんよね。
いいチャンスがありますように。


by sonata (2009-07-21 05:48) 

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